Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
「地面反力を使え!】
「腰で床を押す!」
という指導がありますが、僕の感覚だと真面目にトレーニングを積み重ねている人ほど地面反力を使うのが苦手の様な気がします。
「股関節を使いましょう!」ということが指導でなされるのですが、(これはとてもよいことだと思います)、股関節使おうとすればするほど地面反力を使えなくなっているケースが多いです。
地面反力を使うには、それができる身体でないとなかなか難しいと思います。
合理的身体動作を行うには合理的な身体が必要です。
合理的な身体とは、無駄な力の抜けた動きができる身体だと考えています。
無駄な力の抜けた動きができる身体を創るには無駄な力の抜けたトレーニングを行うことだ思います。
トレーニングに力みがあるという時点で、力む癖がつくわけです。
(当たり前といえば当たり前ですが)
要するに実感が無いトレーニングとも言えるかもしれません。
力んで力んで疲れさせて出来た体は、やはり力む習性を持ちます。
これも当たり前ですね。
股関節を使おうとすると股関節が力みます。股関節の力みを抜かなくては地面反力を使うことは上手くいかないケースを多く見てきました。
股関節の意識を持つこと自体、使うこと自体は良いことだと思いますが、それに強く縛られすぎると地面反力を使えない身体操作になってしまう、というのが僕の現場での肌感覚です。
地面反力を指導していて、トレーニング経験や運動経験がほとんど無い人の方がすぐに出来ることも少なくありません。
どんなに良いものでもそれに縛られすぎると見えるものも見えなくなってしまう、ということを指導の現場で感じています。