Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
僕は今でこそ運動指導を生業としていますが、もともと運動神経は悪く、人と話すのも苦手でした。
子供の頃の将来の夢は「漫画家」
幼少期は身体が弱くて身体もガリガリに痩せていて、つけられたあだ名は「肋骨」
人には言いませんでしたが、この時から「強くなりたい」という気持ちがありました。
中学3年のとき、不良の高校生にカツアゲされたことが悔しくてトレーニングを始め、高校の時、陸上で県大会新記録を出して優勝、インターハイに出場。
その後、10年間プロ格闘家として活動、現在はトレーナーとなりました。
1番苦しかったのは格闘家キャリアの初期。
とにかく格闘技には筋肉が必要だと思い込み、筋トレ、スタミナアップのために心拍数を限界まで上げるトレーニング。
様々なトレーニングをして、筋骨隆々の立派な身体にはなりましたが競技力の向上、動きが良くなることを感じることはできず、怪我ばかりしていました。
格闘技を始めて4年目、首、腰、膝などの痛みに苦しんでいた時、泣きっ面に蜂とも言える怪我、重度の眼窩底骨折。失明の危機でした。
手術は成功して失明は免れたもののチタンプレートを埋め込み、視界のほとんどが二重に見えてしまう状態が数ヶ月続きました。
退院の時に担当の医師に
「何か気をつけることはありますか?」
と聞くと
「眼圧を上げるのをしばらくはやめて下さい。
特にグッと力むことはチタンプレートが安定するまでの3、4ヶ月は避けてください」
と言われました。
この時に初めて
「筋トレって目に負担になるのだな」
と気付かされました。
それまで筋トレ大好きで毎日のように筋トレをしていました。
いきなり筋トレ禁止の宣告されたわけです。
そこから「力まないで筋トレしよう」
ここから試行錯誤の日々が始まりました。
書籍を読み漁り、自らの体で試す。目に負担にならないような動きを探っていきました。
力を抜くことをやり続けていくうちに腰や膝などの痛みが良くなり、楽に動けるようになりました。
それに伴い格闘技の戦績もぐんぐん伸びていきました。
力を入れるトレーニングをしている人は沢山いますが、力を抜いて動く鍛錬を重視している人はあまり多くないように思います。
「頑張る」ということは行為としては良いですが、感覚としては要らないと僕は考えています。
「頑張っている」という感覚は、様々な感覚を鈍らせ、狂わせていきます。
頑張って動いている動物なんていないですもんね。
ぎこちなく動く動物もいない。
人間はなまじ高度な思考があるので、考えすぎて動けない。
理論も大切ですが、そこに縛られない自由な思考も同じ位大切だと思います。
どんな人にでも可能性がある。
伸びしろがある。
何も取り柄がなかった僕でも変わることができた。
どんな人でも可能性があるってことを信じてほしい。
身体が変わらない人は、自分の身体を変えてくれる出会いがないだけ。
自分の身体が悪いんじゃない。
自分に可能性がないんじゃない。
自分に才能がないんじゃない。
天から与えられた
親が与えてくれた命。
無限の可能性を秘めている。
僕は過去の経験を通して感じたことを皆さんにも感じて欲しいと思っています。