ゆっくり歩いた方が脳が活性化する?

Tanren塾塾長 鈴木亮司です。

「筋力が衰えるとすり足になる」
「すり足は老化の始まり」

このようなことを耳にすることがありますね。
実際のところは本当なのでしょうか?
すり足でも爪先だけでチョコチョコ歩く歩き方は良くありません。

ただし、踵を使ったすり足は大腰筋(だいようきん)の活性化になり、若返り効果があります。

 

大腰筋は鳩尾(みぞおち)の辺りから腿の付け根を結んでいる筋肉です。
大腰筋が衰えると

・姿勢が悪くなる

・歩くのが遅くなる

・下腹部がポッコリ出てくる

・お尻が垂れる

・物忘れが多くなる

・階段や坂道が辛くなる

・長く座っていると背中が曲がってくる

・足が冷える、浮腫む

というのが代表的な要素です。
大腰筋を活性化しておくとこの逆のことが起きるということです。体芯力®︎では大腰筋を活性化するためにゆっくりとすり足をすることが推奨しています。

すり足の代表的なものといえば「能」ですね。

能楽師このような踵を使ったすり足を繰り返し稽古していくことで大腰筋が活性化しているので高齢と言われる年齢でも、重い衣装を着たまま中腰で長い時動き続けあり、舞ったり、助走なしで跳んだりすることができます。

 

ゆっくりと歩くに関して述べている方がいます。

以下参考文献:アイキウォーキング 松原秀樹著より
成長ホルモンは、成長期の身体の発達だけでなく、病気や怪我や疲労の回復にとって必要なホルモンです。
東京大学身体運動科学研究所の調べによると

「1時間のジョギングよりも、5分間のゆっくりした動作のトレーニングの方が平均5倍も多くの成長ホルモンが分泌される」

というのです。
そしてさらに体幹深部筋をゆっくり動かすと筋肉から出る生理活性物質「マイオカイン」がたくさん出てきます。

その生理活性物質「マイオカイン」には
①脂肪組織に働いて脂肪を分解する

②肝臓に働いて「糖代謝を改善」する。

③血管壁に働いて「動脈硬化を予防」する。

④脳に働いて「認知症を予防」する。

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このようなことから速く歩かなくても運動効果は期待できるということですね。

世間では速く歩くとゆっくり歩くの繰り返しが良いと言われているようですが、ゆっくり歩くだけでも効果があるということです。
Tanren塾では体芯力®︎を高めるために、この同側歩きを推奨しています。
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腰と膝を進行方向へ向けて歩き、足裏は滑るように移動させます。
踵が上がらないように注意しましょう。
できる限りゆっくりと行います。
太極拳のようなイメージです。
(ゆっくりと体幹を動かす太極拳は理にかなっているということです)

でもこれ意外と難しいので苦戦する方が多いです。
右手、左足の使い方に慣れてしまっている現代人には右手、右足の同側の動きは慣れない動きだからです。

慣れていない動きをすることが普段使っていない筋肉を動かすきっかけになるということです。
すり足は体の関節の負担も少なく、筋肉痛にもなりにくいです。

すり足によって大腰筋が活性化すると先ほどと反対の現象で

・姿勢が良くなる

・歩くのが速くなる

・下腹部が引き締まる

・お尻が上がる

・物忘れが少なくなる

・階段や坂道が楽になる

・長く座っていても背中が伸びている

・足の冷え、浮腫みが解消される

以上のことが起きてきます。

わざわざウォーキングをしに外に出たり、ランニングしたりはちょっと….

という方に室内ですり足を推奨いたします^ ^

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