Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
先日のグループレッスンは支持基底面と重心について中心に話しました。
膝を伸ばす筋肉は大腿四頭筋、と言いたいところですが、実際に立位では腿裏(ハムストリングス=半腱様筋半膜様筋+大腿二頭筋)によって股関節の伸展の動きで膝が伸びるので大腿四頭筋はほとんど使われていないのが実際の動作の場面。
この時に大腿四頭筋を使ってしまうようだと相当効率の悪い動作になります。
昔の僕ですね。筋トレで太ももの前を使うように鍛えていましたから、膝を伸ばすときは大腿四頭筋を使うように身体にインプットされています。
こうなると膝を伸ばす時に大腿四頭筋が働いてしまうので、走る時にはブレーキがかかり、太ももの前側の筋肉が疲れてきます。
大腿四頭筋自体、持久力のある筋繊維ではないため、疲れるのが早い。
疲れるから筋力を強化して疲れにくくしよう、と思ってトレーニング。
すると大腿四頭筋を使う癖がさらにインプットされる、という負のループ。
解剖学だけで人の動きを分析するとちょっとズレた思考になってしまうことが多々あります。
自分が動けるようにならないとわからないことの方が多い。
考えるより感じた方が良い時もある。
理論や理屈、感覚、どちらにも偏ってはいけないと思います。