Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
昨日は遠山 知秀先生のトランポリンパーソナルでした。
90分間ひたすらバックドロップ。
この動画を観ているほとんどの人が「面白くない」と感じるでしょうね。
映えなんて全くしません。
そもそも魅せる気もない。
そう言うのが観たい人は他を当たってください。
やっていることを良さげにアピールする気もない。
誇張なんていちいちしない。普段やってることなんて他の人から見たら地味以外に何ものでもない。
僕が知りたいのは本質。
伝えたい人は本質が知りたい人。
そういう人にだけ響けば良いです。
その本質を99.999%の人が知らない。
だからその本質を理解している人だけが、他の人には到達できない高みに行くことができる。
遠山先生から帰りの車中の中でお聞きした話で確信した。鳥肌が立った。
Wikipediaにも載っていないような人だが、話を聞いたら凄すぎて言葉が出ないくらいの実績を持った水泳のコーチの話。
その水泳のコーチとは、オリンピックでゴールドメダリスト、しかも何種目も同時に金メダルを取り、かつ世界記録をいつも出してしまうような怪物レベルの選手を何人も育てたという人の話。
金メダル5つ獲ったイアンソープも習っていたことがあるそうだ。
ある日本の水泳選手がオリンピック選考会で敗れ、失意の中、旅行に出かけた時の話。
ある人物と出会い「水泳をしている人間ならば、このコーチに習わないなんてあり得ない!」と言われたが
「僕はもう水泳は引退するんです」
と返したそうだが
このコーチがイアンソープや数々の金メダリストのコーチだと聞いて
「会ってみたい‼️」
となってコーチをしてもらったそうです。
そのコーチに最初に言われたことは
「お前は立ち方がなってない」
「お前は水を感じたことがあるか?」
ということ。
毎日毎日水の中に腰まで浸かっての立ち方と小さくジャンプ、水を手でかく、というもの。
今まで毎日何千メートルと泳いで来た選手に、
「立ち方」と「水慣れ」をさせたのです。
どうしても泳ぎたくなって泳ごうとすると
「お前はまだ泳げる状態じゃない‼️」
「1人になった時も絶対泳ぐんじゃねぇぞ‼️」
と怒鳴られ、一切泳ぐことを許してくれなかったそうです。
そして1週間が過ぎ、コーチングが終了し、このコーチの言うことをどうしても確かめたくて、水泳の小さな大会に出たそうです。
それまでオリンピックの選考会が終わってから1年近く練習をしていなかったそうです。
結果は
「自己ベスト」
????
「いくらなんでもまぐれなんじゃないか?」
と、もう一度大会に出ると、前回の大会よりもさらに速いタイム。
この話を聞いて僕は鳥肌が立ちました。
この話を聞いてみなさんは何を感じますか?
この話を聞いてみなさんはどう思いますか?
これが本質というものではないでしょうか?
スポーツは科学が進み、研究や論文が沢山出て、勉強をしてたくさんの知識が身についたとしても、それは本質なのか。
どこに本質があるのか。
それはみなさんの想像にお任せしますが、僕はこの話がある意味全てではないかと思います。
中国武術では立ち方だけで、3年はやり続けるのが普通だそうです。
現代は効率化が進み、運動法でも
「2ヶ月で身体が変わる‼️」
「短期間で結果が出る‼️」
という謳い文句をあちこちで見ます。
そういうことを僕に(体芯力®︎に)求めることはしないでください。
少なくとも10年くらいやるつもりで取り組んでください。
野球を覚えようとしたら2ヶ月で覚えられます?
ダンスを習い始めて短期間のうちに人に魅せられるような踊りができますか?
ちなみにボクシングを習い始めたら、最初の半年は毎日毎日シャブとストレートだけですよ。
フックなんて打とうもんなら「ストレートも打てないのにフックなんて打つんじゃねえ‼️」と怒られたものです。
今にして思うと、世界一流ボクサーはストレートのレベルが高い。
いまいちなボクサーはストレートが撃ててない。
「ストレートだけは練習しないと撃てる様にならない」
という言葉を聞いたことがありますが、本当だと思います。
そしてその練習は本当に地味。
その大切さを理解できずに自己満足のやった感のあることばかりやっている人は永遠に高みに到達できないと思う。
時代が変わっても
AIがいかに進化しても
本質を見抜く眼というものが大事なんじゃないかと思います。