体芯力マスタートレーナー鈴木亮司です。
物事を覚えたり身につけたりするときのことを示唆した有名な言葉があります。
「習うよりも慣れろ」
という言葉です。
いくら頭で理屈を理解しても結局
現場での経験が最も役立つことを示しています。
慣れが必要なのは実際にある話です。
しかし目的とする動作自体が難度が高く、要領も理屈もわからないとなると話は別問題です。
ここで闇雲に反復して「慣れ」を目的としてしまうと好ましくない動作を学習してしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
この自体を防ぐために「慣れる前に習え」という事が言えます。
「子供は物覚えが早い」というのも、ほとんどの動作に対する感覚がまっさらなので、癖をまだ持ち合わせていない状態です。
そのため、動作を正しく覚えられるチャンスなんです。
大人になると成長の過程で様々な学習をしていきます。
その中で様々な「癖」が身についていきます。
その「癖」の中には「好ましい」癖と「好ましくない」癖とがあるはずです。
ハンマー投げでオリンピック、世界選手権で金メダルを獲った室伏広治さんも
「精神面では回り道をして到達できるものがあるけれど、動作は最初の段階で正しい動作を学んだ方が良い」
と語っていました。
習うよりも慣れろ
という言葉が当てはまる事もありますが、
「慣れる前に習え」
というものもあるという事ですね。
皆さんもなるべく早い段階に正しい動作を教えてくれる指導者に教えてもらってから反復練習を重ねていきましょう。