巡るように効く

Tanren塾塾長 鈴木亮司です。

 

「巡るように効いてくる。」
月刊秘伝を読んでいたら達人のこのような言葉がありました。

世の中の多くは「この部分に効く。」ということが言われています。

しかし部分でしか効かないトレーニングは部分でしか活動できない身体を作ってしまいます。ストレッチもこの部分、この部分とやっていると全身をやるのに果てしない時間がかかってしまいます。

全身の筋肉の数は300とも400とも600とも言われています。
歩くという行為には全身の筋肉が使われていて、歩行のときの推進力として使われる筋肉は、全身の筋肉の3分の2に当たります。
実に約200〜400種類の筋肉が前に進むたびに使われていることになります。
トレーニングもストレッチも巡るように効かせられることが大事な事だと思います。

このように一部分だけでなく全体に力が分散されることを張力統合体「テンセグリティ」とも言うそうです。
張力統合体というモデルです。
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これはバックミンスターフラーという建築家の人が考えたそうです。
東京ドームなどのドーム建設の構造の礎を築いた人です。

このモデルは組織のどこかに負荷がかかると他の部位全てがその負荷を全体に散るような完璧な相互互助システムになっています。

身体も同じ系統の作りをしています。
木の棒が骨でゴムが筋肉や腱、靭帯です。動物は動くときは基本的に全身を使います。

人の身体は科学や分析などで細分化されていますが相互互助に関してはまだまだわかっていません。

しかしイメージをすることで体には全く違った効果が出て来ます。

イメージを変えてトレーニングするだけでも効果は違うと思います。

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