「もっとスムーズに柔らかく、時に力強く動けて疲れない身体になりたい」
運動の専門学校に行き、様々な専門書籍を読み漁り世の中の正しい、セオリー、常識とされる運動法を自分の体で試しました。
しかし
自分が望んだような成果が感じられませんでした。
筋肉がつき見た目は、立派な筋肉マンになりましたが、怪我が絶えず、身体の不調に悩まされ、スポーツでのパフォーマンスも向上が感じられませんでした。
数年間継続してみて
「きっとこれは何かがおかしい」
と思いました。
運動指導をしていて、筋力強化のためのトレーニングを行っても、お客様が一定以上の効果が出ていないことに気づきました。
「何か別の方法は無いのか」
と考え、スポーツトレーニングでは理論として学んでいないことである「力を抜く」ということを自分なりに追求し始めました。
上手に動ける人は力が抜けているというのをスポーツの現場で見てきたからです。
「もっと力を抜け」
そう言われてもどうやったら力が抜けるのかがわからない。
気がつくと肩に力が入ってしまう。
力むと不意の動きに対応できない。
力を抜かなければ滑らかに動けない。
そう思い始め
「負荷をかけて筋力の強化する」
という視点から
「負荷をかけずに無駄な力を抜く」
という真逆の考え方に変え、様々ことを試し始めました。丁度20年ほど前です。
しかし単に力抜くだけでは動けない。
ではどうしたら動けるようになるのか?
この体勢の時、重心は足裏のどこにかけるのか?
膝はどれくらい曲げたほうが動きやすいのか?
肩の位置や意識は?
手のひらの形は?
そのようなことを自分で考えながら動いていました。
しかし最初のうちは
「やはり筋トレで筋肉をつけたほうが良いのではないか」
と思いましたが、
「ここでやり方を戻してしまっては今までと同じになってしまう」
と思い、そのまま「力を抜く」トレーニングを続けました。
自分で動きながら
「もっと力を抜いて楽に素早く力強く動けるはずだ」
ということを思っていると、ある時武術の本に出会い、ここに体芯力®︎の原点となるものがたくさん記されていました。