Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
例えばマラソンを走ろうとした時にまず思いつくことは【たくさん距離を走ってスタミナをつける】ということだと思います。
しかしある程度までスタミナがつくと必ずといって良いほど頭打ちになるところがあります。
そこからハイペースで走ってゆっくりジョグを繰り返すインターバルトレーニングや山や凸凹道を走るファルトレクトレーニングだったりを始める方が多いと思います。
しかしそれでもやはり頭打ちになるところがあります。
それを超えるには
【ランニングエコノミーを高める】ことです。
【ランニングエコノミー】とはランニングにおける経済性です。
いかにエネルギー効率よくランニングパフォーマンスを発揮できるか、ということです。
随分前のことですがの「ランニングマガジン」には足の着き方について書いてありました。
結論から言うと
「踵から着地するのは効率が悪い走り方になる」
ということです。
2005年の国内のハーフマラソンを調べたところ約75%が踵着地、約25%が土踏まずから爪先にかけての着地でした。
面白いことに速く走る人ほど、土踏まずから爪先にかけての着地する比率が高いのです。
上位でフィニッシュするランナーのほとんどが土踏まずから爪先にかけての着地だったそうです。
しかもこの走り方に変えるだけで膝などに問題を抱えていた人が治るという事例も多く報告されているそうです。
東大名誉教授小林寛道先生が1991年東京世界陸上のときにバイオメカニクス研究で出た結論で速いランナーの条件は重心の真下に足を着地させていることだったようです。
それは土踏まずで着地していることになります。
踵からの着地は重心よりも前方で着地していることになるので衝撃を踵で受け止めることになり、ブレーキの役目を果たしてしまい、家族に繋がりにくくなります。
(歩きのときは踵着地で良いです)
スタミナをつけることと合わせてランニングエコノミーを高めること、そのために着地を重心の真下につけるように意識して練習やトレーニングを行うことで努力が正しい方向に向かい、結果に繋がっていくことを願ってやみません。