スクワットで膝を前に出してはいけないって誰が言い出した?

体芯力マスタートレーナー鈴木亮司です。

「膝をつま先より前に出すと、膝への負荷が高くなり痛めてしまう可能性がある」

この考えは、1972年にマサチューセッツ大学(University of Massachusetts)から発表された論文が元になっていると言われています。
Ariel BG. Biomechanical analysis of the knee joint during deep knee bends with heavy loads. In: Nelson R, Morehouse C, editors. Biomechanics IV. Baltimore: University Park Press; 1972.
しかし、この論文は被験者が3名のみ。データとしての信頼度は低いことがわかります。

2013年にゲーテ大学が発表した論文でも「研究結果として引用すべきではない」と否定されています。
Hartmann H, et al. Analysis of the load on the knee joint and vertebral column with changes in squatting depth and weight load. Sports Med. 2013

実際に、「膝を出さないスクワット」と「膝を出すスクワット」でどちらが膝や腰に負担がかかるかを調べた論文もあります。

「膝を出さないスクワット」では、股関節や膝だけでなく腰にも高い負荷がかかると結論が出ていて、「膝をつま先より前に出すな!という指導は行うべきではない」
と警告しています。

世の中で当たり前の様に言われていることの様ですが、少し調べてみるとこの様な事がわかります。

常識は疑えとはよく言ったものですね。

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鈴木 亮司
鈴木 亮司
頑張らないトレーニング『体芯力®』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナーでありプロトレーナーを養成するTanren塾塾長。 ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。 顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。
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