運動学(キネマティクス)と運動力学(キネティクス)とそれを可能にする感覚

Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。 

スポーツバイオメカニクスの研究アプローチとして、運動学(キネマティクス)運動力学(キネティクス)というものがあります。

初めて観る方は一瞬同じ名前に見えてしまうのではないかと思うくらい良く似た名前ですね。

この運動学と運動力学とは一体何なのかを簡単に説明しますね。

運動学(キネマティクス:kinematics)とは?

「動作をみる」

ということです。

例えば、ヒトがランニングをしている時、着地の時や後ろ足を振り戻すときに膝の角度がどの位置でどれくらいの角度に変化するか、振り下ろすときの脚の速度は?などです。

一言で言うと「フォームを解析する」手法です。

運動力学(キネティクス:kinetics)とは?

「力」に着目したアプローチです。

例えばヒトが走っている時、筋肉を使います。そして脚の力で地面を押すと地面反力が発生し、その力を受けて身体が前に進みます。

ヒトが運動する時には、ヒト自らが発揮する力、作用する外からの力、というように様々な力が働いているのです。

この時の力がどのように影響しているかを明らかにするのが運動力学(キネティクス)です。

ここで1つの結論として言えることがあります。「運動学と運動力学たけでは動作は実現できない」ということです。

どのような関節角度や速度、力の働いている方向が分析できる事は、非常に重要です。

しかしこれらが分かったから運動が上手くなるとは限りません。

 どういった意識で運動をしているかどうかは、運動学や運動力学では分かりません。

運動学や運動力学で分かるのは、客観的な動作や力発揮であって、「感覚・意識」などの主観的なアプローチとはまた別問題です。

このような話は以前の記事でも書きましたね。

運動学、運動力学ら有効な運動の意識、イメージ、コツを探るための手助けになりますが、どう意識すれば上手くなるかは別問題です。

運動学や運動力学を解釈する際には、この点に注意をする必要があります。

これらのデータを的確にわかりやすく伝えて、受け手のヒトが実現できる方法を見つけるというのが指導者のセンスの問われるところです。

データを持つことは必要。

そして、そのデータを活かすのも机上の空論で終わらせてしまうのかも指導者次第。

その追求というものが指導者という仕事の難しさを感じるところであり、醍醐味を感じるところでもあります。

この記事が気にいったらいいね!しよう

この記事を書いた人

鈴木 亮司
鈴木 亮司
頑張らないトレーニング『体芯力®』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナーでありプロトレーナーを養成するTanren塾塾長。 ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。 顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。
Profile
Facebook

最新の記事

プランクで体幹は 鍛えられているのか?

体幹を固定したら体は安定するのか?

身体操作の基本とは?

学び方や成長の仕方は人それぞれで良いと思う。