Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
「お腹を意識して〜」
ということを言う運動指導者をよく耳にします。
そこで性格の悪い僕は思うのです。
「お腹の何を意識するの?」
と…
お腹の筋肉?
お腹だったら何筋?
それをどのような動きにするために意識するのか?
というところまで運動指導者というなら伝えるべきです。
「軸を意識して〜」
というのもそうですね。
軸って一体なに?
見えないものを意識することになりますが、具体的に軸というものがどこからどこにあって、どのように意識するのが適切なのか?
どのような感覚を得られたら良いと判断すべきなのか?
そこまで具体的に伝えて欲しいところです。
「軸を意識して」「お腹意識して」という抽象的な言葉でしか表現できないのでは趣味で運動をしている人とレベルが変わらないのです。
関節や骨、筋肉の名前などの共通言語で伝えられて初めてプロの指導者と言えると思います。
自らの意識を共通言語に落とし込むという作業が指導者には必須です。
独りよがりな指導にならない為に、これらの努力が必要です。
目次
自分ができること≠人に伝えられる
出来るのと伝える作業は似て非なるもの。
自分が出来るから人に教えられるとは限らない。
自分が出来るものしか教えられないのであれば自分を超えるレベルの人間がきたときには対応出来ないということ。
すなわちそれは自分のレベルをもう一つ上のレベルに引き上げることもできないということ。
自らのレベルを現時点で維持することしかできないということです。
現状維持=衰退
です。
自らの感覚を共通言語に落とし込む。
これによって自らの意識が明確になり、それが身体感覚を変化させ、自らをさらなる高みに引き上げてくれます。
言語というものは曖昧さを排除し、相手との理解の相違を少なくする事ができます。
逆を言えば言語というものは、想像の範疇の限界を作ってしまうこともあります。
言語に囚われないように、言語を理解すること。
この作業が人として生きていくうえでとても大切なことだと感じています。