Tanren塾塾長 体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
ボルダリング界、ボウリング界でカリスマ的トレーナーの千葉啓史さんが3月23日に出版しました!
千葉さんの本を読んでトレーニング種目もそうですが冒頭の文章が僕には深々と刺さりました。
以下抜粋です。
「もともと私は科学的根拠や最新理論を学ぶためにさまざまなセミナーなどに出席したり書籍や論文にあたったりするなかで自らも実践、実験しつつ、吸収したものを関わっていたクライアントたちに指導するということを行なっていました。そして彼らにもある一定の効果を感じてもらい、私もそれで満足していました。
中略
運動については一人一人に対して「正解」が変わります。実はそのことこそが正解だったのです。セオリーがない、セオリーが成り立たない、ということがアスリートの正解でした。そのためにあるのがトレーニングなのです。
中略
他の誰かに当てはまったことが、今目の前にいる人に当てはまるとは限りません。また過去にうまくいったからといって、いまうまくいくとも限りません。
そして他の誰かがそれで成功したことを取り入れても、その人との差はそこでは埋まりません。
そのことがわかっていなかった私は過去の成功事例や
他の成功事例を当てはめようとしてしまったのですが、野口選手にはそれを拒まれてしまいました。
以上
僕も同じような経験があります。
良いといわれているセミナーに参加して、知識や技術を習得するとそれらを人に当てはめようとしてしまう。
しかし例外が出てきたときにも無理やり当て込もうとしてしまう。
若いころにこの失敗をたびたびやってしまっていましたね。
勉強した人ほど自分自身に成功体験があるほどこの負の連鎖にハマってしまうことが多いような気がします。
この時に例外を例外としてではなく一つに例として考えると視野が広がると思います。
トレーナーの方の話で似たような話があります。
あるトレーナーの方がアメリカで運動の勉強を熱心にし、アメリカの国家資格を取得し日本に帰国したそうです。そしてある劇団にトレーナーとして雇われたそうです。
そのときその方は自信満々で身体のことなら聞かれたらなんでも答えられる自信があったそうです。
しかし劇団員の方から
「猫のような背中の動きを出来るようになりたいんですが、どんなトレーニングをしたら良いですか?」
このような質問を次々にされたそうですがまったく答えられなかったそうです。
解剖学などで聞く
「○○筋を鍛えるならこのトレーニング」
というようなことならわかるが猫になるような…という感覚的なものは全くわからなくて大変ショックを受け、その後もっと実践的な学びをしようと決意し、勉強しなおしたそうです。
これ運動指導者には本当に多い実例なんです。今まで指導者向けの講座で資格をたくさんもっていたりセミナーにたくさん出て知識はもっているが
「どうしたら速く歩けるのか?」
「猫のような身のこなしをするにはどのような関節の動かし方をすればよいのか?」
ということには答えられた人はいませんでした。
体芯力の指導者養成講座やパーソナルトレーニング、グループレッスンではその様なことを学びます。
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千葉さんは発想の天才であると思います。この能力、本当にすごいなと思います。頭の中を解剖してみてみたい(笑)
「運動脳をグングン鍛えるチバトレ」
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