Tanren塾塾長 体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
アスリート=強い筋力
これに疑いを持つ方は少ないと思います。
トレーナーもそう信じて筋力をアップさせるために負荷の強いトレーニングをメニューに入れています。
もし筋力が凄く強い
=アスリートとしてトップレベル
ということならばトップアスリートは全員筋力が強くなくてはなりません。
例外はないはずです。
僕もそう信じていた時期がありました。
しかし….この方程式から外れるトップアスリートがいることを知りました。
それも一人や二人ではありません。
一人や二人なら例外として扱っても良いでしょうね。
しかしあまりに数が多いので無視できなくなってきました。
ここまで数が増えると
「アスリートとしての能力は測定できる筋力以外のところにあるのでは?」
と思うようになりました。
皆さんご存知のホームラン王の王貞治さんは懸垂が一回もできなかったそうです。
腕相撲も普通の人にも負けてしまうくらい弱かったそうです。
イチロー選手は身体を緩めるトレーニングはしていますが、一般的な筋トレはやりません。
1980年代に高校生ながら100mの日本記録を出した選手は筋力測定をしたら至って普通の能力だったそうです。
お客様が名前は教えてくれませんでしたが超有名な世界的ダンサーの方とお知り合いだそうですが、そのダンサーの方は腕立て、腹筋は一回もできないそうです。
本人曰く
「ダンスとは違うから」
だそうです。
陸上競技100m走男子アジア記録10秒00を持っていた伊藤浩司選手も女子選手並みの筋力だったそうです。
これだけ例外的なものが出てしまうと
「従来考えられているものとは違う能力を伸ばす必要があるのでは?」
と思うのが真っ当であると思います。
トップアスリートでも運動能力テストをすると意外にも平凡な数値を出す場合が少なくありません。
そして数値にならない能力があることを知っておかねばなりません。
そしてそれを磨くことがトップアスリートになるための条件であることが多いのです。ここに目を向けられるかどうかが指導者に求められると思います。