Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
「自分は間違っていないと思っていること自体が間違っているんだ!」という言葉が確かリーガルハイ2(普段見ないのに最終話の最後だけ見たとき)の中で出てきて物凄く共感しました。
1つの価値観から見ればその確信は揺るぎありませんが、違う価値観から見れば全く見当外れのことだと言えることばかりです。
「価値観の多様化」なんていう言葉を一時期耳にしましたが、もともと価値観なんて1つではありませんよね。
ものの見方を幾つも持っていることが大切なことだと思います。
身体に関しても同じ。
1つの理論はあくまで1つの目線。
ここで価値観というものが1つだと見方に偏りが出ることを教えてくれている「不完全定理」というものがあります。
以下ウィキペディアより
ゲーデルの不完全性定理(ゲーデルのふかんぜんせいていり、独: Gödelscher Unvollständigkeitssatz)又は単に不完全性定理とは、数学基礎論における重要な定理で、クルト・ゲーデルが1930年に証明したものである。
第1不完全性定理
自然数論を含む帰納的公理化可能な理論が、ω無矛盾であれば、証明も反証もできない命題が存在する。
第2不完全性定理
自然数論を含む帰納的公理化可能な理論が、無矛盾であれば、自身の無矛盾性を証明できない。
以上
1つの理論ではその理論の矛盾を証明することはできないが、他の理論を持ってすれば矛盾は見つかる。と
ということですね。
1つの価値観というものがいかに危険であるか。
そして様々な価値観を持って物事を見極めるということがいかに大切か。
「失敗した」という事実があったとします。1つの価値観だと落ち込むことになります。
しかし違う価値観からすれば、「失敗をたくさんしたことによって物事を慎重に見極めることができるようになった」という考え方もできます。
他の理論を学べば全く違う見方ができると思います。
こういうことが出来るようになることが頭が柔らかくするということかもしれませんね。