Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
関東のダムの貯水量を調べたら先日の雨でだいぶ水が増えているのを確認できました(^^)
本題ですが東大名誉教授小林寛道先生の著書【運動神経の科学〜誰でも足は速くなる】に大きなヒントとなる文章を見つけました。
小林寛道先生は40年以上に渡って合気道の稽古をされてきた方です。
その合気道の稽古の中で気づかれたことが書かれていました。
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体の芯、すなわち体幹深部筋に力を蓄え、体の表層部にある筋群をリラックスさせて技をかけるといった本質的な内容が身に付くようになったのは、腕力の衰えを感じるようになった五十代に入ってからである。
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腕力が衰えてからの方が本質に気づく?
普通ならば筋力がある方がパフォーマンスが高くなる、ということとは真逆のことでは無いでしょうか?
なまじ体力がある人の方が体をうまく使えなかったりするケースは多々見受けられます。
筋力がある上で身体操作能力が高いのが理想です。トップアスリートはそれが実現できています。
なまじ筋力をつけてしまうと腕力に頼ってしまい、動作が力任せになり、正しい動作が身につけられなかったりします。
余計な力が入ってるとこのような動作はできませんね。
しかし、筋力があるがゆえにある程度動作が出来てしまうので間違っていても気づきにくいのが事実です。
しかしそれだとある程度までしかパフォーマンスが伸びず、故障の原因になってしまうことがあります。
「筋力は正しい動作の上に強化されるべきである」
という文章も小林寛道先生の著書に出てきます。全くその通りだと思います。
筋力がある、ということを良くするも悪くするも自分の身体の操作能力次第ということですね。