Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
巷では「大腰筋を鍛えると足が速くなる」
という事を耳にしますね。
そのほかにも
「大腰筋が弱くなると姿勢が悪くなる」
などなど。
大腰筋と走る速度についてですが、大腰筋はランニングにおいてとても大事な要素をしめます。
目次
大腰筋は鳩尾の辺り(胸椎12番)から腿の付け根にかけてついている上半身と下半身を結ぶ唯一の筋肉です。
いわゆるインナーマッスルなので外からは見ることはできません。
MRIで確認できます。
同じく小林寛道先生の著者「健康寿命をのばす認知動作型QOMトレーニング」より
「大腰筋を鍛えると足が速くなる」
これは聞いたことがあるかもしれませんが、実際にどれくらい大事なのでしょうか?
これを決定づける測定結果があります。
大腰筋の横断面積と100メートル走のタイムが正比例にあるデータがあります。↓
大腰筋横断面積と走行速度とが明確な相関関係が成り立っています。
(ちなみにr=0.912は相関関係としてほぼ間違いないと言える数値でp=0.001はこのデータの有意差のある可能性が0.1%ということだそうです。)
大腰筋が太い人に足が遅い人がいない
速い人に大腰筋が細い人がいない
ということが言えそうです。
シンプルに考えると大腰筋のトレーニング以外のトレーニングが走行速度に関係する割合が決して高くないということになります。
大腰筋が細い人ほど寝たきりになりやすいというデータもあります。
大腰筋を使えるようになることは簡単ではありませんが使いこなす努力をするだけの価値のあるものだと思います。
大腰筋のトレーニングの研究をする価値がある、というデータですね。