上手に動けないのは筋力不足ではない?

Tanren塾塾長 鈴木亮司です。

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「筋力が不足しているから動きが鈍い。

だからまずは筋肉を強化し、筋力をつけることが大切である」

ということを多くの方が考えていると思います。

スポーツ愛好家やアスリートも同じようなことを思い、日々筋力強化に励んでいることが多いようです。

これが正しいと言い切れない事実があります。

参考となるデータがあります。

高齢者の全身の筋肉の筋電図を取ると

「身体中の筋肉が放電している」

そうです。

要するに全身の筋肉がガチガチに緊張しているのです。

参考文献:動ける体を一瞬で手に入れる方法より

 

いわばブレーキをかけた状態でアクセルを踏んでいるような状態ですから、動きも鈍くなるのは当然です。

このガチガチに緊張した身体に筋力強化をしようとして負荷をかければ、さらに身体が緊張することは誰にでもわかりますよね。

身体は何もしなくても筋肉が硬くなって(縮んで)いきます。

放っておいても筋肉が柔らかくなることはありません。
身体の動きを邪魔する緊張した筋肉を緩め、動くために必要な筋肉を動ける状態にするということが大切です。
ほとんどの場合が無駄な緊張で筋肉がガチガチになっていますし、動こうとしても力んでしまう方が多いので、まずは力を抜くことを覚えた方が良いと思います。
力んでぎこちない野生動物がいないですよね。

野生動物は無駄な力を抜いて滑らかに動きます。
身体はどこから動くのか?ということを学習させて、小さな力で大きな力を出す仕組みを覚えさせてから筋力を強くするということをするのが正しい流れだと思います。
力の抜き方がわからなかったり身体の動かす順番をムチャクチャな状態で身体を動かしても壊れることは火を見るよりも明らかです。
動けないのは筋力不足だからと一つの結論に偏らず、様々な角度で考えることが必要だと言えますね。

 

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