Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
「運動も食事制限も頑張ってるのに痩せないんです」
パーソナルトレーニングという立場上こういうことを言われることは多々あります。
カロリー計算をして真面目に有酸素運動をして筋トレして炭水化物も気をつけて甘い物も食べないように、油も摂り方を気をつけて…..
それでも痩せない…..
これは一体何故でしょうか?
いくつかの原因はありますが、そのうちの1つ「ストレス」について書きたいと思います。
ストレスは交感神経を刺激して、カテコールアミン群、つまりノルアドレナリン、アドレナリンなどの分泌を促します。
これらが肝臓に蓄積されているグリコーゲンの分解を促して、ブドウ糖の生成を促進します。
ストレス状態が長くなると血糖値が上昇します。
血糖値が上昇すると脂肪が合成されやすくなります。交感神経優位になると副交感神経の働きが抑えられ、体の分泌能が低下してインスリン(血糖値を下げる役目をする)の分泌が抑制されます。
ストレスが血糖値を上昇させることは医学の常識なのです。
(このことから低インシュリンダイエットという血糖値が上がりにくい食材を選んで摂るというダイエットが流行ったわけです)
一度決めた目標は絶対に達成しなくてはと決意し、食事制限を完璧に守り、指導者の言う通りに運動も有酸素運動と筋トレをしっかり続けてきました。
しかし痩せない….
頑張ることが全て悪いわけではありませんが、やり過ぎてストレスになって交感神経を緊張させ、血糖値の上昇を招いてしまいます。
頑張り過ぎる心は、知らず知らずのうちにストレスをためていきます。
「もっと力を抜こう」
と思うだけでも、交感神経優位を防ぐことができます。
背骨を軽く揺らして身体を緩めて副交感神優位にする工夫を続けていけば、インスリンの分泌能も高まり血糖値の上昇も防ぐことができます。
それに加えてお笑い番組を見る、お風呂にゆったり浸かる、おしゃべりをするなど。
そういった工夫がとても大事です。
体芯力のトレーニングは
「来る前は行こうか迷うくらい体調が悪かったのに終わった後は身体が軽くなった」
「帰り道、身体がすごく軽くなっていてびっくりしました!
腰から下半身に溜まっていた重い空気が抜けたような感じです。」
体芯力を行うことで身体から自然に力が抜けて可動域が広がったり、身体が楽になったりします。
こうなれば副交感神経にも切り替わりやすくなりますね。
話は少し逸れますがリラックスと可動域を広げようという目的で一生懸命にストレッチしていると身体に力が入って交感神経が緊張してしまうという本末転倒なことにならないようにも気をつけましょう。
痩せるために完璧主義は必要ありません。
これは痩せるだけのことの限りではありませんが。
頑張っているのに結果が出ないときはやり方を見直してみることが1番良いと思います。
頑張る人ほど1つのことをやり通そうという意思が結果を悪くさせてしまうこともあるということも考えの1つとすると良いと思います。