鈴木亮司です。
「足腰」という言葉は耳にしたことがありますよね。
きちんと考えてみると昔の人は足と腰を同じと考えていたのだと思います。
「足腰を鍛える」
という言葉の通り足と腰を合わせて鍛えることは非常に大切だと思います。
足腰とはどこのことを指しているのか?
まさにこの囲いの中の足と腰のことではないでしょうか?
この囲いの中に「大腰筋」が含まれますね。
大腰筋の位置。
全体でみるとこの位置です。
大腰筋は背骨と足を繋ぐ唯一の筋肉です。
「足腰を鍛える」となると大腰筋のトレーニングは必須ですね。
(大腰筋に「腰」の文字が入っているので足腰に含まれるのは当然と言えば当然かもしれませんが)
大腰筋は鳩尾(みぞおち)のあたりからついているので「足は鳩尾から」という意識が大切です。
こうなると腰を後ろに引いたスクワット動作だと足腰の運動とは言えないかもしれませんね。
このような状態を「腰が引けている」と言います。
足の鍛錬には良いのでしょうが足腰の鍛錬にはなり得ないと言えそうです。
歩くときも「腰の入った」歩き方をすれば足腰の鍛錬になると言えるかもしれませんね。
上体が前のめりになると腰が引けた形になりますから、腰の入っていない歩き方になりますね。
つまづく人や足音がうるさい(笑)という人は上体が前に倒れているケースがほとんどです。
このような歩き方は腰が入っていませんから足だけで歩いているので足が疲れます。
このような癖がついている人が歩くときだけ腰を入れる意識を持ってもなかなか改善できません。
トレーニングによって
腰を入れる癖をつけることが大切です。
トレーニングは筋肉を鍛えることもそうですが癖をつけることが狙いでもあります。
逆にトレーニングで力を入れることばかりやっていれば体は力を入れる癖がつきます。
当たり前といえば当たり前ですが….
トレーニングによって良い癖を身につけることで日常生活やスポーツの場面で発揮されます。
トレーニングというものは体に癖をつけるものだという意識が大切です。
そのような視点を持つことが大切だと思います。