Tanren塾塾長 体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
運動神経が良い、いわゆる運動の才能がある人は、自分の能力を獲得する方法を体感していない場合がほとんど。
いわゆる「再現性に欠ける」と言えます。
運動能力が高い人にとって運動能力の低い人の気持ちというのはなかなか理解できないし、出来ない理由というものを考えたことがないことが多いと思います。
このような運動能力の高い人が、出来ないことにぶつかると出来なかった経験が乏しいため打開策が見つけられないことが多いと感じています。
運動能力が高ければ高いほど出来なかった経験が少ないため、自らで考えることが出来ないように思います。
初めから山のてっぺんにいる人は裾野の風景を知らないし、登り方もわからない。
登って来る途中の変わっていく風景も知らない。
僕は幸いなことに運動能力は最低レベルに近い、いわゆる裾野にいた人間。
まだ中腹にも達していないけど登っていく方法と変わっていく風景を体感している。
だから登り方も変わっていく風景も知っている。
現状の能力に行き詰まるほど自分の能力は高くない。
運動能力の高い人が知らない上達の工程を知っていることは指導者として非常に貴重な財産となっているのだと改めて感じます。
幼少期は鈍臭い自分を恨んだりしましたが、今となっては貴重な経験だと思えます。