Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。
速く走るためには脚を素早く動かす必要がある、という記事を書きました。
その後、脚を動かすとき、どのタイミングで最も脚を素早く動かせば良いか?という記事を書きました。
今回はその脚を素早く動かすためにはどの筋肉を強化すれば良いか?を書きたいと思います。
参考書籍はいつも通り
「ランニングパフォーマンスを向上させるスポーツ動作の創造」小林寛道著
です。
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前方から手前に脚を素早くスウィングダウンさせ、その着地時に腰を上手に乗せることによって、結果として重心の真下に着地するという技術が生まれる。そのことが、さらに強力なキック力と素早い脚のスウィング動作を生み出している。
目次
こうした脚全体の素早い動きを生み出すためには、強力な筋力発揮が必要であるが、筋力もタイミングの良い無駄のない発揮の仕方を工夫する必要がある。
特に股関節伸展動作をともなう脚のスウィング動作がキーポイントとなるため、大臀筋、大腿二頭筋(ハムストリングス)などの大腿背面の筋を鍛えることが必要である。
こうした股関節伸展筋群の強化とともに、骨盤の動きと連動した内転筋や腸腰筋(大腰筋と腸骨筋の総称)を鍛えることが極めて重要であることも最近の研究から明らかになった。
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走ることが速い、というアスリートは腿裏、内腿の筋肉が発達しています。
そして疾走速度と大腰筋の関係性もMRI画像によって解明されています。
https://ryojisuzuki.jp大腰筋を鍛えると足が速くなる%ef%bc%9f/
腿裏(ハムストリングス)や内腿も疾走速度との関連性を研究されたことがあったそうですが相関関係は大腰筋ほど高くなかったそうです。
ここで問題なのがこれらの筋肉を単独で強化しても走ることが速くなるかと言えば必ずしもYESとは言えないところです。
腿裏、内腿、大腰筋が走りの中で的確に使われているかがポイントです。
これらを解明するために解剖学で動作を分析してどのような動きをしているのか?
そしてその動きをナチュラルに出来るように促すトレーニングを考える必要があります。それについてもまた追って書きたいと思います。