Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
【椎間板ヘルニアが腰痛の原因ではない?】厚労省研究班の調査によると、いま腰痛に悩んでいる方は2800万人、実に日本人の4人に1人に及ぶそうです。
その中で3か月以上続く「慢性腰痛」の人が半数を占めると考えられています。
「椎間板ヘルニアのせいで腰が痛い。」
こんなことを聞くことは少なくないですよね?
実はこの常識を覆す研究結果が今から22年も前1995年に出ています。
腰が痛くないボランティアを集め、MRI検査をしたそうです。
結果はなんと76%の人に「椎間板ヘルニア」が見つかったそうです。
「椎間板ヘルニア」があっても「腰は痛くない」。
ということは、「椎間板ヘルニア」と「腰痛」とは関係がない可能性が高いということではないでしょうか?
この研究は1995年に開かれた国際腰椎学会で“腰痛界のノーベル賞”とも評される「ボルボ賞」を受賞した権威あるものです。
その後も研究は進み、「椎間板ヘルニアが腰痛の原因」とされるのは、全体の3%程度だとわかっています。
では一体何が原因なのでしょうか?
医学的に85%の腰痛の原因は不明。これは厚生省が発表している数字です。
要するに原因がわからないということです。
最近の研究で、痛みが慢性化している原因に「脳」が大きく関わっていることがわかってきたそうです。
脳には、痛みを抑える働きがあるのですが、慢性腰痛の人では痛みを抑える働きが衰えていることがわかってきたそうです。
βエンドルフィンというモルヒネの6.5倍の鎮痛効果のあるホルモンがあります。
慢性腰痛の人はこのホルモンの分泌が減少してしまっていると考えられているようです。
βエンドルフィンは運動によって分泌されることがわかっています。
(瞑想や糖分や油分を摂取、入浴、瞑想、スキンシップなどでも分泌されるそうです)
運動を継続して行うと分泌される量も増加するという研究結果も出ています。
「リラックスできることをしたとき、そのプロセスのなかで分泌される脳内物質」です。βエンドルフィンを意識的に分泌させることは、リラックスし、精神的に落ち着いた状態を保つことです。
ヨガや太極拳などのリラックスして集中することはとても良いことと言えます。
- ここまで書くと信じられないという方が多いと思いますが、この考え方は世界最先端の考え方です。
- 今後、変わるかもしれないし、変わらないかもしれません。
- 腰痛に関しても研究は常にし続けられています。
- この内容をもっと詳しく知りたい方はこちらの書籍をオススメします。
人生を変える幸せの腰痛学校
著者伊藤かよこさん