Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
前回大腰筋を強くすると大腿部の筋力がアップするという記事を書きました。
https://ryojisuzuki.jp大腰筋を強くすると大腿の筋力がアップする/
大腰筋を強くすることで膝を伸ばす筋力が向上する検証データがあり、僕の推測ですがその理由は大腿神経という神経の影響ではないか?という内容でした。
そして大腰筋は膝を伸ばす筋力以外にも影響しているものもあるのではないか?という次の記事も読ませようという魂胆が見え見えの終わり方でした。
大腰筋の強化と合わせてどのような効果があったのか?を検証したデータが前回紹介した小林寛道先生の著書「若返りウォーキング」にありました。
このデータは静岡県総合健康センターにて平成16年に61~73歳の男女6名、平成17年に40~80歳の男女141名を対象に週2回3か月間行われた運動による効果検証されたものです。
目次
大腰筋の効果と共に膝を曲げる筋力も向上していました。
さらには脚以外には上体起こしまでも向上していました。
↓上体起こしは体育や部活などでやったこれですね。
「上体起こしって腹筋がないと出来ないんじゃないの?」
と思われていますよね。細かい解剖の話をすると少々長くなるのですが、上半身を起こすときに大腰筋は使われます。(脊柱が屈曲した後に股関節が屈曲します)
大腰筋が強化された結果、膝を伸ばす力、膝を曲げる力、上体を起こす力が強くなったという研究結果が出ました。当然、この事以外にも変化したことはあるはずです。データには反映されない事で変化は起きていると思われます。
このデータが全て!と思わず、可能性として様々なものの視点の一つとして頭に入れておくと良いのかもしれないですね。
それは大腰筋に限らずあらゆることに言えると思います。