力を抜いてこそ力を入れることの意味がわかる

さてトレーニングの本質ともいうべきことが小林寛道先生著者「ランニングパフォーマンスを高めるスポーツ動作の創造」にありました。
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以下抜粋です。
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「本当に強い力はリラックスされた状態から生まれる」

と言われるのも、強い筋収縮を起こす直前にどれだけ筋がリラックスされて引き伸ばされていたか、ということに関連する。
現在行われている多くの筋力トレーニングの方法では、脱力性の筋伸長(ストレッチ状態)に続く短縮性筋収縮が行われる状態を作ることは意外に難しい。
しかし、そのようなトレーニング方法を開発することによって、筋力の向上とともに、筋をとりまく力発揮の環境(腱、骨、骨膜、靭帯、血管、神経など)を好転させることができはずだと考えた。
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「トレーニングがスポーツパフォーマンス向上に役立つ」

という概念がありますが、やり方次第ということですね。

「リラックス→筋収縮」

という神経回路が促進されていることがスポーツパフォーマンスの向上に役立つものであるはずです。
力を入れっぱなしのトレーニングではむしろマイナス作用があります。

 

スポーツで技術の際には「力を抜いて」ということを必ず言われます。
トレーニングで力を入れていたら力を入れる癖がつくわけですから運動が下手になっていくのは当然の結果です。
「繰り返しやっていれば上手くなる」

「毎日反復すれば上達する」

「センスがないから練習をしなければダメだ」

これらをやったことで力を抜くことが自然にできるようになれば良いですが現実はなかなか難しいですね。
力を入れる癖がついた状態で反復すれば力を入れることが習慣化してしまいます。
トレーニングで力を抜くことを促しながら練習で力を抜く意識でやっていれば力を抜くことが上達してきます。
トレーニングの外見からの形にばかりこだわってしまい、本質的なことを忘れてしまいトレーニング自体が形骸化することを避けなくてはなりません。

トレーニングの目的がどこにあるのか。
常に忘れてはならないことだと思います。

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