Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
『100歳まで歩ける!「体芯力」体操』
を出版してから色々な方とお話をさせていただくことが多くなりました。
そこで
「この体操は自分で考えたの?」
ということを聞かれることがよくあります。
はっきり言ってしまうと95%は自分で考えていません。
背骨の「前後」「左右」「捻る」という3つの動きは実はとても基本的なことで、僕ら運動指導者が最初に勉強することでもあります。
(正確には屈曲、伸展、側屈、回旋です)
トレーナーの教科書ともいうべき「動きの解剖学2」(1997年発売)
この中の最初の章に「体幹」が出てきます。
屈曲
伸展
側屈
回旋
3つの動きはこの本の第1章の最初のページである8ページと9ページに出てきます。
それだけ基本の動きだということですね。
四つん這いの動きも出ています。
屈曲
伸展
側屈
基本であるということがわかりますね。
体芯力®︎の体操は解剖学に則って非常に基本的なことをしているということです。
逆に言えば当たり前すぎることなんです。
これらの基本を知りながらも負荷をかける方向へ向かってしまっている人が多いような気がします。
またこの本の中に以下のような文章がでてきます。
脊柱の柔軟性は重要で、特に子供の場合には重要となる。
柔軟性を失いたくないのは当たり前のことである。
しかし、理解すべきことは、多くの腰痛を訴える成人の腰部は硬直して、確かに動きも少ない部位でもある。
多くのエクササイズが可動域を増やす目的で行われても、脊柱に負荷が加わらないように注意すべきである。
クラスで行うエクササイズは、脊柱の柔軟性を重視して、脊柱への負荷を最小限に抑える動きを選び、必要な動きが達成されるように集中して行う。
以上
背骨の動きにむやみやたらに負荷をかけるのは危険だということですね。
だから腹筋運動によってヘルニアになる危険性が高まるということが研究においてわかったことです。
筋肉を太くするなら負荷をかけなければならないでしょうが動きの根本である背骨に関しては基本的に負荷はかけてはいけないというとこがここからもわかりますね。
世の中に出ている○○体操や○○トレーニングいうものをやる前に基本を知るべきであると言えますね。