Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
体芯力という形になる以前筋トレオタクと言って良いくらい筋トレに没頭していました。
筋肉痛じゃないと気持ち悪いくらい(笑)
もう身体が大きくなっていくのが楽しくて仕方なかったんです。
運動の専門学校に行き、自分でも様々な専門書籍を読み漁り世の中の正しい、セオリー、常識とされる運動法を一生懸命に行いました。
しかし自分が思ったような成果が感じられませんでした。
筋肉はつき見た目は立派になりましたが、怪我が絶えず、身体の不調に悩まされ、スポーツでのパフォーマンスも向上が感じられませんでした。
「きっとこれは何かがおかしい」と思いました。
運動指導をしていて、筋力強化のためのトレーニングを行っても、お客様が一定以上の効果が出ていないことに気づきました。
「何か別の方法は無いのか」
と考え、スポーツトレーニングでは理論として学んでいないことである「力を抜く」ということを自分なりに追求し始めました。
上手に動ける人は力が抜けているというのをスポーツの現場で見てきたからです。
「もっと力を抜け」
そう言われてもどうやったら力が抜けるのかがわからない。
気がつくと肩に力が入ってしまう。
力むと不意の動きに対応できない。
力を抜かなければ滑らかに動けない。
そう思い始め「負荷をかけて筋力の強化」という視点から「負荷をかけずに無駄な力を抜く」という真逆の発想に切り替え、様々ことを試し始めました。
しかし単に力抜くだけでは動けない。
ではどうしたら動けるようになるのか?
この体勢の時、重心は足裏のどこにかけるのか?
膝はどれくらい曲げたほうが動きやすいのか?
肩の状態は?
顎の位置は?
手のひらの形は?
そのようなことを自分で考えながら動いていました。
しかし最初のうちは「やはり筋トレで筋肉をつけたほうが良いのではないか」と思いましたが、「ここでやり方を戻してしまっては今までと同じになってしまう」と思い、そのまま「力を抜く」トレーニングを続けました。
自分で動きながら「もっと力を抜いて楽に素早く力強く動けるはずだ」ということを思って様々な書籍を読んでいると、武術の本に出会い、ここに自分のヒントとなるものが記さていました。
続きます。