Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
昨年の9月からセッションを始めた女性がいらっしゃるのですが、短期間で物凄い効果が出たケースなのでご紹介致します。
60代女性で先天性の股関節脱臼があり、右足は足が組めないほどの可動域の制限がありました。
歩くことは問題なくできるものの、ぎこちない歩き方です。
手術も検討されていたそうです。
セッションの内容は僕のトレーニングの基本の背骨の動きを出すトレーニングで骨盤や背骨の周りの筋肉を緩める。
背骨の屈曲
伸展
捻る
長座からの
腰を捻る
仰向けで脚を回す。
などといった簡単なものです。
そして背骨と骨盤を使う歩き方の練習。
特にすり足を多くやりました。
基本これだけです。
結果は…..
約5ヶ月後の今1月末現在、
・股関節が四股踏みができるまで回復・体重は6kg減
・体温が35.1°から36.7°になった
そうです。
ここまでの効果は僕も驚きましたが…
ご本人いわく
「あのまま行ってたら股関節はきっと人工関節になっただろうし、病気にもなっていたと思います。」
最初の頃は身体の筋肉、特にお腹周りが固まっていました。
お腹周りの筋肉の緊張により交感神経優位になり、血管が収縮し血液循環が悪くなっていました。
血液循環が悪いので身体が冷えるわけですから熱を逃がさないようにお腹に脂肪がつくわけです。
運動しても痩せない原因が交感神経優位にあるケースが少なくありません。
このような状態の方に無理な負荷をかけることをすれば交感神経優位を助長してしまうことになります。
「なんでこんなに運動と言えないくらい楽なことで効果が出るんでしょうか?」
と言われることがよくあります。
やったかどうかの実感や筋肉痛、努力した感覚ではなく、身体にとって正しいかどうかだと思います。
楽したら効果なんて出ないとか理想の身体を手に入れるのに楽をするのは言語道断みたいなことを昔言われたことがありますが、結果が全てですから。
今回の方のように緩めたら効果が出る方が多いのです。
かくいう僕もそうです。
運動をほとんどやってないのに格闘技やっていたときと筋肉量も体脂肪率も全く変わっていない、という事実は普通に考えたらおかしいですからね。
でも結果は結果です。
緩めるにも緩め方がありますが、これだけでも効果が出てしまうのです。
人の身体の回復力って凄いのだと改めて実感しました。