Tanren塾塾長 鈴木亮司です。
東大名誉教授小林寛道先生の著書【運動神経の科学〜誰でも足は速くなる〜】にあった体力とスポーツの上手い下手に関しての内容がありました。
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筋力トレーニングで筋肉が肥大すると、パワーはついてもかえって動作の範囲が狭くなり、動きが窮屈になってしまうことがある。
あるいは力の入れ具合が、そのスポーツの実際の動作に必要なものではなく、筋力トレーニングの時の動作に似かよってしまうなど、無駄な筋肉を余計に動かさなければならないということも生じる。
身体の動きのバランスが不安定な分を、筋力でなんとかカバーしようとする考え方も出てくる。
筋力やパワーを高めることは必要だが「技術を高めること」と「技術に見合った体力を高めていくこと」のバランスをとることも大切である。
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筋力が強いからスポーツが上手いわけではない、ということですね。スポーツ技術に対して適切な体でないと技術の習得は難しいということですね 。
1つの例えで小林寛道先生が仰っていましたが、
「身体を素早く動かすことは技術。
それを続けて行えるのが体力」
トレーニングで力を抜いて動かすことを積み重ねていくと、省エネの体になっていくので同じ動きでも少ない体力で行うことができるようになってきます。
体芯力®︎は身体の動きの根本である背骨、肩甲骨、骨盤を力を抜いて連動して動かせるように鍛錬します。
体芯力®︎の基礎、というより人の身体を動かす基礎ですね。
チータも力を抜いて連動させて動いてますね。
その結果、能力が短期間のうちに飛躍的に伸びます。神経系の問題なので筋力がつくよりも短期間での変化が可能です。
【力を抜いて力を出す】
という矛盾を解消するために練習をするのか、筋力をつけて力を強くするというやり方をしてしまうかという意識の持ち方次第で結果は大きく異なってくると思います。