腿上げで大腰筋は鍛えられる?

  • Tanren塾塾長 鈴木亮司です。

 

  • 「腿上げをすると大腰筋が鍛えられる」
  • という言葉を耳にします。
  • 実際これは効果があるのでしょうか?
  • 検証の前にまずは大腰筋のついている部位を見てみましょう。

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真ん中にある背骨(脊椎)と太ももの骨(大腿骨)を繋いでいます。
大腰筋を全部動かそうとすると背骨と大腿骨を一緒に動かさないとダメなのがわかりますね。

大腰筋はみぞおちの下辺りから腿の付け根にかけてついています。腿上げだと動く筋肉は太ももの筋肉と大腰筋の下の方だけですね。
全く大腰筋が動かないというわけではありませんが、一部が動いているだけになってしまいます。
筋肉の端だけ動かしたとしても鍛えたとは言えないですよね。

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今度は骨盤から動かした腿上げ。img_4307img_3357
これだと大腰筋が全体的に動いているのがわかりますね。

大腿骨と脊椎を繋いでいるわけですから両方動かさ無いと大腰筋は働きにくいと思います。

そのためにはお腹周りが硬いと難しいですね。
背骨の体操で柔らかくしておいてから腿上げをすると効果的だと考えています。

 

腹筋や背筋でお腹や腰周りをガチガチに固めてしまうと大腰筋の働きが阻害されてしまいます。

大腰筋と脳の動きは非常に密接な関係にあります。

大腰筋の動きと脳の酸素量の関連性が研究で明らかになっています。

こちらは普通に歩いた時と大腰筋(ボディインナーマッスル)を働かせた時の脳の酸素量を測ったものです。

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*若返りウォーキング小林寛道著

「歩くのが脳に良い」

「運動が脳に良い」

と言ってもやり方次第と言えますね。

 

お腹がガチガチに固まっていると背骨が動かなくなりますから大腰筋が動きにくくなる=脳の酸素量も少ない

と研究によって1つの結論が出ました。

頑張ることが必ずしも良いこととは言い難いと言えると思います。

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この記事を書いた人

鈴木 亮司
鈴木 亮司
頑張らないトレーニング『体芯力®』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナーでありプロトレーナーを養成するTanren塾塾長。 ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。 顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。
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