大腰筋はオリンピックでは当たり前?①

Tanren塾塾長 鈴木亮司です。

Tanren塾では上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉である「大腰筋」という筋肉を紹介していることが多々あります。

こちらが大腰筋の場所です。

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体芯力®︎体操は大腰筋を始めとする体幹深部筋を強化することが目的です。
しかし実は大腰筋は働きに関して解明されてからそれほど時間が経っていません。
その証拠となるような文章が小林寛道先生の著者「健康寿命をのばす認知動作型QOMトレーニング」の中に出てきます。

以下抜粋です。

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2000年のシドニーオリンピック大会で、陸上100mで優勝したモーリス・グリーン選手は、体幹深部にある筋群のトレーニングを重視していた。
シドニーオリンピック大会直前に放送されたNHKスペシャル「世界最速の秘密」では、強さの秘密が「深腹筋」にあると放送した。
当時は大腰筋といってもスポーツの専門家でもよくわからない筋肉の名前であったことから、テレビではあえて「深腹筋」という語をもちいた。
このテレビ番組で、多くの人は体幹や腹部にある筋群がランニングに重要な働きをすることを改めて納得した。
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当時は、大腰筋という名前すら理解していないですし、ましてや働きに関しては全くに近いほどわかっていなかったようです。

体幹深部筋(ボディインナーマッスル)について、きちんと理解している人は驚くほど少ないのが現状です。

腿上げや姿勢の保持に使われている、というやや曖昧な形で世の中に伝わっているようです。

大腰筋は図からもわかる通り、背骨に付着していますから背骨を動かさないと全体が動いたとは言い難いと言えますね。

言葉が先走りして、実態がともなっていない場合も少なくない、という文章小林寛道先生の著書にある文章です。
指導者であるならば、きちんとした裏付けのある内容を世の中に出していくべきだと感じています。

長くなるのでこの話はシリーズとして書きたいと思います。

次回に続きます。

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この記事を書いた人

鈴木 亮司
鈴木 亮司
頑張らないトレーニング『体芯力®』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナーでありプロトレーナーを養成するTanren塾塾長。 ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。 顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。
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