トレーニングと身体感覚、答えは一つじゃない

Tanren塾塾長体芯力®︎マスタートレーナー鈴木亮司です。 

ここ最近、世界トップクラスのアスリートと接する機会が続いた。

このような機会があるとトレーニングや思考の共通点や異なる視点を知ることができる。

気持ちが震える瞬間でもある。

自分は幸いなことに選手の現役時代、トレーナーとしてもオリンピックメダリストや世界トップクラスのアスリートと直接接する機会に恵まれてきた。

そのために様々な気づきを与えてもらえた。

アスリートという生き物は各々の特有の感覚を持っている。

トレーナーという立場から見たとき、あくまで僕の視点だが、もしそのアスリートを指導したときは本人の感覚を崩してしまわないようにしたいと思っている。
自分が現役のとき、そのように思っていたし、今もそう思っている。

アスリートが結果を出せない時は感覚的にズレていることを感じている。
(ズレた感覚で結果が出てしまっていることもあるが、これは逆に怖い)

選手本人は更に上のレベルを目指してトレーニングに取り組むが、トレーニングによって測定数値が向上しているのに結果が伴わないことがある。

この場合、向上した肉体の能力が技術と噛み合わず一時的に結果が悪くなる場合と本当の意味で肉体の質が低下してしまって結果が悪くなっていることがある。

これを見分けることは実は簡単ではない。

例えば、過去にトレーニングを見た選手で野球の投手にトレーニングで身体がしなりが生まれ、可動域が広くなったことで、ボールのリリースのタイミングが変わり、コントロールが悪くなってしまうことがある。

ダンスの選手が身体能力が高くなり、ジャンプが自分が思うよりも高く跳べてしまい、着地のタイミングがズレて肉離れをしてしまったこともある。

このようなことから肉体と技術の噛み合わせというものはとても繊細だということがわかる。

数値を伸ばしたから結果が出る、という単純なものではないということ。

最近接したアスリートの方からの話は、含蓄のある話が聞けた。

1人は競輪のトップ選手。

この選手は世界レベルの大会で優勝経験がある。

「海外の選手は200キロとか300キロのバーベルを使って身体を鍛えていたが、自分はそれをせず、人間本来が持つ身体の使い方というもの追求して、世界を獲ることができた」

と聞いた時は痺れた。

バーベルなどでパワーをつけることを否定するつもりは毛頭ない。

身体の使い方というものが、現実にアスリートで世界一を獲ることが出来ることに胸が踊る感覚を覚えずにはいられなかった。

このようなことを聞くと道は様々であって良いと改めて思う。

「これをやらないとダメだ」

「これが1番だ」

なんていう考え方自体がナンセンスだと思う。

固定した考えによって自らの可能性を狭めてしまはないよう、肝に銘じたいと改めて思うとともに、感覚の世界は果てしなく、終わりのない、また面白さと可能性を感じた出来事だった。

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この記事を書いた人

鈴木 亮司
鈴木 亮司
頑張らないトレーニング『体芯力®』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナーでありプロトレーナーを養成するTanren塾塾長。 ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。 顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。
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