身体能力か身体感覚か

トップアスリートは間違いなく身体能力が高い。

しかし身体能力だけでは真のトップに立つことは出来ないと思う。

指導者?

技術?

運?

様々な要素は考えられる。

しかし間違いなく言えることが1つある。

それはアスリート本人ならではの独自の感覚。

おそらくアスリート本人は上手く言語に表現できないと思う。

感覚はアスリートでなくても誰しもが持っている。

日常的な言葉で言えば

「暑い」「寒い」「熱い」「冷たい」「痛い」「痒い」「くすぐったい」「気持ち悪い」「気持ち良い」「ダルい」「疲れた」

など。
その言葉を聞いた時、全く同じ感覚になることは出来ない。

しかしなんとなく察することはできる。

それは自ら体験したことがある感覚と発したことのある言語であれば、近い体感を持ち、会話は成立する。

アスリートと会話をするときは、この共通体感を持ち、近い感覚を理解することが重要。

アスリートやアーティストなど卓越した技術を持っている人と会話をするとき興味を惹かれるのは、そのアスリートが何を考え、どのような感覚を持って競技に取り組んでいるかである。

そこでリアルな、自分の頭の中でイメージが湧くような明確な言語を聞くことが出来ると心が弾む。

聞いたことのないような表現方法を聞いたときは、使ったことのない脳の領域を刺激されゾクゾクするような想像力を掻き立てられる。

身体能力に任せた感覚に乏しいアスリートも実は少なくない。
このような状態は自分の身体がどうなっているのか?と言うことを詳細に理解していない場合が多い。

このようなケースでもトップレベルに立つことは可能だと思う。

しかし、自分の身体が崩れた時に立て直すことは容易ではない。

自らの体に起きていることが理解できていないからだ。

崩れた身体のままで今まで通り身体を使おうとしてしまう。

こうなると崩れた身体はさらに崩れる。

立て直しまで相当な期間がかかる。

最悪、立て直すことが出来ずに選手の終わりを迎えてしまうこともある。

スポーツ科学というものが進化を遂げてというもの、身体能力の様々な部分が数値化できるようになった。

しかし最終的に頼りになるのは自らの持つ感覚。

目で確認できるものから数値化できるもの、そして自らの感覚。

これらが噛み合うと最高のパフォーマンスが発揮できると思う。

正確に感覚を持つことは困難なことだが、難しいということをやってのけてこそトップに立てる。

近年、感覚というものを明確に言語にすることが出来ているアスリートが増えてきていると思う。

自分の能力を明確化するのとともに、感覚を明確に言語にすることも同じくらい大切なことだと思う。

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この記事を書いた人

鈴木 亮司
鈴木 亮司
頑張らないトレーニング『体芯力®』で心と身体を緩め楽に動ける身体を創るパーソナルトレーナーでありプロトレーナーを養成するTanren塾塾長。 ティップネス町田を中心に、自宅や公共施設での指導、セミナー講師、トレーナー研修業務などを行っています。 顧客には、ラグビー日本代表候補、フットサル女子日本代表、アメリカプロバスケット選手、タッチラグビー日本代表選手、日本ランキングプロボクサー、アメリカ野球独立リーグ選手などのアスリートから、80代の高齢者まで幅広く、15年でのべ約3万人をサポートしています。
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